7月4日(土)、久しぶりに武道場に戻ってきました。
- 田中
- 2020年7月10日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年5月26日
こんにちは、指導者の田中です。
7月に入ってから豪雨が長引き、日本各地の多くの方が被災されています。災害に巻き込まれて尊い命を絶たれた方々のご冥福をお祈り申し上げます。さらに、被害に遭われた方々へお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧を心からお祈り致します。
私は、新型コロナウィルスの感染被害に気を取られていましたが、改めて、自然災害の恐ろしさを前に、災害に強い国造りが重要であると再認識しました。
さて、新型コロナウィルスの感染予防のために並木中学校の武道場が利用できない状態が長く続いていましたが、再び利用することができました。と言いましても、当日はまだ、子供たちと稽古をすることはできません。まずは、新型コロナウィルスの知識と感染予防対策を施した当面の稽古方法を子供たちと情報共有を行いました。
自燈剣道では、感染予防対策を施した稽古を行うために、順天堂大学の医学部教授でいらっしゃる林先生のご指導の下、ガイドラインと当面の稽古方法を作成しました。ただし、県外移動の解除が政府から宣言されて以来、感染者数が再び増加傾向にあります。東京では7月10日(木)には200人以上になり、空気感染の可能性があるとの報道もあります。今後、情勢を注視し、林先生のご指導をいただいてガイドラインと稽古方法を随時見直しながら、感染予防に心がけていきたいと思います。
新型コロナウィルスの感染被害の影響が甚大であるがため、これからは、これまでの生活様式が大きく変わり、常識や思考も変化せざるを得ない時代が来ました。テレビでは娯楽番組が多くて気づきを得られにくいですが、世の中の状況を調べると、新型コロナウィルスの感染被害に限らず、あらゆることが大きく変わりつつあります。今回のコロナ禍は、この気づきを得るきっかけになりました。
今の時代は、まさに、変動的で(Volatility)、不確実で(Uncertainty)、複雑で(Complexity)、曖昧な(Ambiguity)の時代であるため、それらの頭文字をとってVUCAの時代と言われているそうです。そのため、企業の寿命は短くなっているそうです。他方、日本人の寿命は延びて人生100年時代が来るとも言われ、定年退職や年休支給開始の年齢が引き延ばされ、これからは、定年退職までに複数の企業または職種に就職する可能性が高くなるでしょう。そんな時代に本格的に突入すると、「この道に死ぬまで精進したい」とか、「こんな仕事を将来やり遂げたい」という人生観や夢だけでは生きづらい世の中になる気がしています。自分が人生をかけてやりたいと思うことを、自分の欲を満たすためではなく、世の中へ果たす自分のミッション(大義)として考えるための教育が必要だと思います。この教育は、子供たちに対してだけでなく、私たち大人にも必要なもので、私自身も学び直しが必要です。
幕末期というVUCAの時代に明治維新を成し遂げた西郷隆盛は、薩摩藩の郷中教育を受けて育ったといいます。郷中教育は、簡単に言えば、地域内で行った先生のいない互いに教え合う教育です。自燈剣道では、郷中教育を研究し参考にして、これまでの剣道の稽古に新たな取り組みを行って、個人が世の中へ果たす自分のミッション(大義)を考えていきたいと考えています。
大風呂敷を広げてしまった感じがしますが、これくらいの心構えで取り組んで参りたいと思います。また、この活動の記録をこのホームページでご報告できれば、うれしいです。
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