こんにちは。自燈剣道スポーツ少年団 後援会佐藤です。
今日から5回に分けて、自燈の道場訓である"五乃心(いつつのこころ)"の起源となった「五戒(ごかい)」について書いてみたいと思います。
五戒:
一、嘘をついてはいけない
ー、怠けてはいけない
一、やりっぱなしにしてはいけない
一、我儘してはいけない
一、ひとに迷惑をかけてはいけない
五戒は、故 小川忠太郎先生範士九段が、最高師範をしていた千葉県市川市にある人間禅教団付属剣道場宏道会(http://www.ningenzen.jp/koudoukai/)の道場訓でした。
今日は第一の戒め、「嘘をついてはいけない」についてです。
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“第一は正直。嘘をついてはいけない。人をだましたりすることは駄目。だが小学生でも上級生になると、「正直者はバカをみる」と大人が言ってるじゃないかなどというものがでる。
これは大人が間違っている。嘘で剣道をやってみるといい。ごまかし稽古も初めは当たる。しかしすぐに止まってしまう。それでもう頭打ち。一人前にはなれない。剣道ではそれを「色」という。
色を使うな、これが嘘をついてはいけないということ。
嘘をつかない、即ち正しい稽古をするとどうなるかというと、相手にだまされなくなる。相手がだまそうとしても、自分にはちゃんともって生まれた「直心(じきしん)」があるから、だまされない。
だから嘘をついてはいけない。これをよく肚(はら)に入れておくことが大切だ。
これが個人としても社会に立つ本であり、国家もこれが本である。人間もこれが本であるので、これを「信」ともいう。だからこの本に背いては駄目。嘘をついてはいけないとはこういうことである。
※内容は、雑誌『剣道時代』昭和62年 11月 号 (1987年) 「日常生活とlll道」<故 小川忠太郎先生範士九段・談>抜粋以下からの抜粋
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自分が嘘をついているかどうかを、いちばんわかっているのは自分自身ですよね。
ばれるかばれないかではなく、常に自分に正直にいきていきたいものですね。
今日は、五戒のはじめ「嘘をついてはいけない」についてでした。
次回は、「怠けてはいけない」について書いてみたいと思います。
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